今では世界中で食されたり、観葉植物として利用されたりしているアスパラガスですが、その歴史は奥が深いです。
今回は、The International Wine & Food Societyという組織から発行された2010年の6月号(pdfファイル)にアスパラガスの記事がありましたので、それをもとに筆者が加筆して、アスパラガスの歴史に迫ってみたいと思います。
【アスパラガスの歴史】
○今から2万年前にはすでにアスパラガスは食用として食べられていた?!
なんと、古代エジプトでは、すでに野生種のアスパラガスがすでに食されていたと考えられいたようです。2万年前と縄文時代とか、氷河期の時代で、全く想像がつきませんが、そんな時代からすでにアスパラガスは存在し、食べられていたんですね!
○アスパラガスの栽培開始は紀元前200年より前
アスパラガスが栽培されるようになったのは、紀元前200年より前、つまり、西暦2,000年代からカウントしても少なくとも2,200年以上!も前ということです。エジプト、シリア、スペインなどで栽培されていたとのことです。
○アスパラガスの保存と皇帝ユリウス・カエサル
そして、西暦100年ごろには、ローマ人がテベレ川やアルプスから採取してきたアスパラガスの冷凍保存をはじめ、アスパラガスを宴のために約6ヶ月ほど保存してしたとのこと。”宴のため”ってところがローマ人らしいですね。
また、あのカエサルはアスパラガスが大好物で、それを輸送するための「アスパラガス・フリート」まで用意していたというから驚きですね!
下の料理の写真は関係ありません(笑) 豪華客船で出てくる美味しそうなアスパラガス料理を思いっきり主観でチョイスしてみました(^^;)
○アスパラガスの語源と英語圏でのアスパラガス
ギリシアやローマでは、ペルシア語の「アスパラギ(asparagi)」という言葉を使用したと言われていて、「全ての植物に先立って春を知らせる植物であり、それも特別優しく」という意味だったとのこと、ペルシア人、とっても素敵ですね~(^^;)
英語圏でアスパラガスが出てくるのはずっと後の西暦1000年ごろで、「スパラガス(sparagus)」と表記されていたとのこと。「A」が抜けていたんですね~。
最後にもう一つ
イギリスでは、こんな言い伝えがあります。
「アスパラガスは愛を育み、子宝に恵まれる」
欧米では、食用として珍重されているアスパラガスですが、イギリスでもその存在感は際立っているようですね!
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